イタリアからのてがみ

Orvietoの紅葉

2010.10.17


 Orvietoの紅葉は、うちの生垣がら始まると思っています。何の木か知りませんが、珍しく赤く早く染まって行きます。ヨーロッパの紅葉は、黄色がきれいなのですが、うちには、赤があるのです。上(Canaleの方)から来た人は突然森が開け、Orvietoが見えるので、その美しさに、Il Riposinoの前で、カメラを向ける旅行者が多いのですが、ふと見るこの生垣の赤に、驚く人も多いのです。
 黄色は、ポプラの木はじめ、多くの木が、この色を競いますが、私は、ぶどうの黄色が好きです。

 このころになると、いっせいにシクラメンが咲き誇ります。土の柔らかいところに群生するのです。最初は何の花か?と思ったのですが、というのは、シクラメンは、もっと大きなものと思ったので、あんな可憐な花とは思わなかったのです。綺麗なものです。薄紅色なのでしょうか?薄紅色とは?この色なのでしょうか?

 今日、私は、春から今まで、お客様の部屋をいろどってくれた、50株ほどのバラの花の茎を根もとまで、切りました。来年までのお別れです。春から今日までよく咲いてくれました。それでも残っている小さく結んだつぼみは、このまま外では、花にならないので、切って、一年の感謝を込めて、テーブルに飾ったのです。

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