イタリアからのてがみ
ワイン!
2011.2.24
日本で売られているワインは、チリ、フランス、カリフォルニア等々そしてもちろんイタリアとさまざまですが、どうみても、ワインの将来は、レッテルよりもどこで、誰がどう作ったのか?というものを求めて行くようになることのは、確信しています。
イタリアワインも同じようなことになると思うのです。
今までと同じようにうちが一番と言って、生産方法や販売方法をとってゆくと、ほかの国のワインが成長しているので、頑張らないといけないと思っています。でも若い人が頑張っています。その人たちに、期待するか?昔からの製法を頑固に守ると言う姿勢で生きるか!のどっちかでしょうか?販売先も、ただ売るではなく、例えば、すし、さしみには、これがいい。とか、ケバッブには、これがいい!とかというものも、提案出来るようになると良いと思っています。
販売先の質も、もうそろそろ、選別したほうが、しっかりしたものをしっかりした人に、販売ができると思うのです。
製造の過程で、バリックと言って、かしの木で出来た樽に入れたものは、どっちかと言うと、出来上がったあと少し時間が経過したほうが美味しく飲める気がします。
ここは、Chianti(キャンテイ)ですが、Francoという人の作った、Orcia渓谷近くのワイナリーでバリック(木の樽)から、直接飲む機会を得ました。
正確に言うと、Castelnuovoという小さな町の郊外の畑ですが、美味しかったのです。ただ、ここまで来ると、皆そこそこのレベルなので、まあ、その生産者を信じるか信じないか?ということになってくると思うし、ワインと言うのは、唯一水を使わないアルコールですから、(ぶどうジュースと酵母だけからできるもの)年によって、ぶどうの出来が違うので、味が変わって難しいものです。(本来)
しかし、肉を食べると、決まって赤を飲みたくなるのは、肉汁を食べると口の中に油が残って、赤ワインの持つタンインに口を洗ってほしくなるのです。人間とは、きれい好きなのでしょう。
ここまで来ると、メインの料理は、フィオレンテイーナでしょう。白くてツノが、ローマ法王の手のように広がっているキニーネ牛のTボーンステーキですが、1,2kg以上のものです。やはり一人では、健啖家を誇る私でも無理でした。
肉を落とした後の骨に付いた肉を食べるのが、プロだとか、同席のFrancoはそう言いながら、食べていました。