イタリアからのてがみ
Gian Lorenzo Bernini
2011.6.27
ヴォルゲーゼ美術館に、行く機会があって、行ってきたのですが、そこで、このジャン・ロレンゾー・ベルニーニに出会ったのです。すぐに、引き込まれて、指導者に聞いたら、ここサンタ・マリア・デッラ・ヴィットリアにサンタ・テレーザの恍惚という作品があると言うので、行ってきました。
この教会は、何と、Romaの私がよく行く店の近くのもので、Roma Termini駅からでも歩いてゆける距離でした。外側は、なんでもない感じの教会ですが、中にはいると、いきなり、バロックというものです。
多くの天使がいて、教会から出るまでの間、天使に囲まれました。その天使たちが、バロックになると、わかりやすいのです。みなかわゆいのです。OrvietoのDuomoの中の、天使とは、ずいぶん違うみたい。まあ、Orvietoは、ロマーノ・ゴチックだから、古いのでしょう。
そして、その恍惚に会いました。死に、美意識を感じるのは、日本人だけ?と思っていたのですが、このテレーザさん!どうも、死の瞬間が、「恍惚」なのです。それも官能的な。
矢を、テレーザさんに刺そうとしているのは、明らかに「天使」です。
「天使」の職の使命は、人を、ユートピアに連れて行ってくれるものではなく、ときには、死を与えるのでしょうか?
何か、この教会に入ってから、天使に囲まれて、非常に良い気分になっていましたが、教会を去るときに、私の心は、どうもすっきりしません。天使が、あんなかわゆい顔をして、人を刺せるのか?と。
外に出て、強烈な日差しに、目が覚め、さて!仕事!と、天使も・Berniniも・サンタマリア・デッラ・ヴィットリアも、おいて、車をおいてきた、Via.Nomentanaまで向かったのです。
暑かった!