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2011夏Orvieto

2011.7.24


 敬意を表して、ぶどうの画像から始めます。これは、サンジョベーゼというぶどうで、多くの日本人の好むぶどうですが、少ない数ですが、一昨年から競わせない栽培を試みているもので、育ちが早くもうこの時期で、色が変わり初めています。他のぶどうは、まだまだで、まだ見るからに固さを感じるものがほとんどです。
 それにしても、この夏、例年のように、40度を越える日がありません。冷房を使わないイタリア人は、朝、家に風を入れるのは、8:30ごろまでで、それを過ぎると、ペルシアーニという外気を取り入れ光を通さない木の窓を閉め、ただただ、夕方を待つ日々なのですが、今年は昼間も、窓を開けていられます。8月になると、もうそろそろ、暑いのですが、吹く風や、雲に秋を感じるようになるので、夏のない農作物は?まあぶどうには、良いのか?と気になります。
 
 オリーブはというと?

 こんなところです。それでも、彼らにとっては、きつい時期でして、乾燥はそこそこきています。イタリアに住む動植物は、この強烈な乾燥に絶えないと、生きられないのです。小さく出来はじめたオリーブの実が、乾いてゆくのを見るたびに、植物用の保湿クリームってないのか?と思うことがあります。
 
 そんな時期、なしの剪定をしました。

 なしは、もちろん洋ナシですが、いつの間にか?日本では、ラ・フランスという名詞が定着しちゃいました。あのラ・フランスっていつの時期か、日本にはいってきて、ホンダが、バイクの代名詞になったのと同じように洋ナシの代名詞になっています?誰か強烈に洋ナシの好きな人がいたのでしょう。すごいことだと思うのですが。感じませんか?
 
 なしの剪定は、簡単で、上に伸びている枝を切るだけだそうで、そうして、一つの枝にもちそうもない実を間引くのです。まあ、美味しいものになりそうです。木のはしごを使ってやったのですが、登ったときに、ふと、りんごの木が目にはいりました。瞬間、りんごの摘花を忘れたことを思い出し、二本だけに残したりんごの木を見に行きました。

 Madonna!です。折角二本ならしっかり出来ると思って、残したものもこのありさまです。しかたなく、ほっておいて、8月にでも、焼きりんごか?アップルパイにしましょう。

 乾燥に強いものを、りんごの木の様子を見た帰りにもう一つみつけました。

ローズマリーノですね!イタリア料理には、欠かせないものです。これも乾燥に強いのですね!
 
 しかし、何と言っても強いのは、ぶどうです。動物は?蜂とあり?

 どうでもいいのですが、今日、玄関のかぎを閉めようと思って、すんなりしまらないので、鍵穴みたら、トカゲのスケレトロ(骸骨)がありました。
とかげは、乾燥に強いんだろう?と言いながら、取り出しましたが、彼、暑いので、影のある鍵穴に入って出られなくなったのでしょうか?人間にもいますよね?心地よくなって、そこから出られない奴!
 
 
私は、敬意を表して、そのトカゲを捨てました。

 上からみた、うちのOrvieto Classicoの畑です。全ての植物が、水を求めている中、勝ち誇ったように、乾燥に打ち勝って緑をたたえているぶどうの葉の裏に、もうすぐ、カタツムリが、影を求めて、居座るのです。これは、薬を使った畑にはないものです。
 
 それをねらって取りに行く、残酷な人もいるのです。
 ともかく、ありがたいことで、安心の食のあるところにいることを、幸せと感じるのです。

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