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Orvietoから2012年、初雪のたより

2012.2. 1


 我々、農業に従事するものにとって、今年の冬、イタリア中部では、雨の少ないことに、不安を感じていました。

 毎年、Orveitoでは、一年に、一度くらい雪が降りますが、今日は、待っていた雨でなくて、雪が降りました。
 
 Il Riposinoの前のRoma赤松の枝が、雪の重みで折れて朝からANASという道路整備の人が、てんてこ舞いですが、学校は休み、会社にも行けない人がいて、みな、家で何もしないで、食べまくっているようです。天気予報を見ると、しばらくは、ここも寒いようです。

 私的には、昨年に植えた、細いオリーブの木が心配です。

 
 四輪駆動の車を持っている人や、雪用タイヤを履いている人は、それを誇って、シューマッハのごとく、挨拶に回っています。今朝から、うちには、「大丈夫?」とか言いながら、たまごを持って来たり、サルシッチャーを持ってきたり、する人が来ていますが、本音は、「俺の車四駆だぜ!」と来た人の目が言っています。
 「よく走っつてこれたね?」などと言うと、ほら!少しの金持ちに、お金持ちですね!と言うと、いるでしょう?その自慢げな、勝ち誇ったような顔?そんなうれしそうな顔をします。

Romaでも雪とか?ヴァチカンやコロッセオの雪景色?不似合いと思うのですが?OrvietoのDuomoも、うちから見たDuomoも何か不自然ですよね?

 路は、車が通らないので、静かです。私は、宮川秀之先輩の作ったAudi A8 Quatroで、走りまくり、雪のDuomoを撮影したり、牛乳にカンナの砂糖を入れ、キャンデイーを作ったりしています。
 雪のときのキャンデイーづくりは、楽しみの一つです。カルピスがあるともっと美味しくなるのにな!などと思います。イタリアには、Pastaをゆでる時用のあら塩があるので、3時間もほっておくと、みごとなキャンデイーが出来ます。

キャンデイーを食べながら、アンジェロ・アキの「手紙」を、ピアノ演奏できるようになりたい!などとふと考えて、私でも、一年も挑めば、何とかなるだろう?などと思い、
 雪は、どうやら私には、ポジテイブなもののようです。
でも寒い。

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