イタリアからのてがみ
Chi sa Che sara?(どうなるか 誰がわかる?)Orvietoから!
2014.7.21
もうここへ来て、17年になりますが、夏にこんなに天候の悪い日々ははじめてです。農業従事者の多い日本以外のところでは、多く、日々の挨拶に、天気の話題が出てきます。この夏の挨拶の多くは「Mamma mia!]や「Madonnna!」と言い始めるので、私も「俺もこんな天気の悪い夏は、はじめてだ!まったくねえ!」と言って返すと「でもこれからよくなるよ!」と必ず言ってくるのです。
このなんというか、深刻さのない?明るい?楽天的な?国民性は、いったいどこから来るのでしょうか?
そんな夏でもここIl Riposinoの今年の今の作品を披露します。
まびきと虫よけに心がけたら、自分でもみごとと思うようなものが出来ました。ここ、二か月以上、花屋に行っていません。家の中は、ばらの香りで満たされています。(女くさいのです)
それから、
なしです。なしの木が二つあるのですが、これもよく出来そうです。もうすぐ、はちが寄ってきて、食べ始めることでしょう。
普通この時期になると、緑は、ぶどうとオリーブくらいで、あとの地面からの植物は、乾燥によって、枯れてくるのですが、まだ多く緑が保たれています。
この木は、昨年、幹に空間を入れたもので、みごとに再生したものです。長年のぶどう作り者たちの知恵の傑作です。
ね!すごいですね!
でも全体では、まだまだです。40度Cくらいの日が続きカタツムリがこの暑さよけにこのぶどうの葉っぱの裏に隠れるくらいの様子が続かないといけないのです。
いちじくです。あまり日本では、みかけませんか?これにプロシュートは、絶品です。このイチジクも例年と同じように出来ています。
これが困ったものです。今のところ例年の三分の一くらいの出来に感じます。近郊の農業従事者もまったく同じように、例年の半分とか、四分の一とか言っています。でも「これから良い天気になれば!」と言っています。
まあ、私も天気ばかりは、悩んでも仕方ないので、「Chi sa che sara!」誰がわかる?先のこと!と思いましょうか?私は、このChi sa Che sara!という言葉が好きです。消極的な意味ではなく、これ以上出来ないところまでやれば、 Chi sa Che sara!と言うしかないのですから。
このイタリア人のある意味では、楽天的な、考え方!学ぶところがあるのです。まだ、でないお化けに、怯えていますか?
え?私。怯えています。