イタリアからのてがみ
暖炉のえんとつ掃除Orvietoから
2015.3. 3
この国には、専門職仕事があります。その一つに、暖炉や、Pizzaの窯や、料理用のこんろに使っている木を熱源にした燃焼器のエントツの掃除屋があります。
しばらく、この暖炉エントツの掃除していなかったので、けっこうすすがたまっていたようです。もともとイタリア人だから、仕事の合間に会話するのでなく、会話の間に仕事するのだから、きっと、たくさんの時間がかかると思ったのです。ところが以外と早く30分くらいで終わってしまいました。
下から、ヘリコプターの羽みたいのものを上にむかって、ごしごしとこすって行き、屋根まで、削るわけです。
振り返ると、しばらくこの掃除していませんでした。5年かな?6年かな?一度この暖炉は、鳩が入ってきて、良く燃えるようになってからです。本来暖炉の煙突掃除は、一年に一度くらいはしないといけないのにしばらくぶりの掃除でした。
ですから、長年の垢が落ちてきたみたいです。ですから、
このとうりになるのです。しかも、そのすすがやわらかくなく固まって炭のようになっているのです。
実は、この作業、以前に自分でやったことがあるのですが、すごいすすで手と体と洋服がひどく汚れ、半日かかって、しかも、完全なものではなかったのです。
そして、掃除の終わった暖炉を前に、ワインを傾けると、ちちちろと燃える火を見ながら、今日の頑張った一日を振り返ったり、あした会う人のことを考えたり、これからのことを考えたりすると、多くのイタリア人がたまに言う言葉ですが、「これ以上何がいるんだ!」という環境になるのです。
私?私は、まだだめです。ワインにはつまみも欲しいですし、音楽も欲しいですし、できたら本も欲しいので。でも掃除後の暖炉は、本当によく燃えるのです。専門職のありがたさを痛感しています。