イタリアからのてがみ
時に、自らが天才ではないかと思う不遜さが
2016.4.28
何とか、自分を、生きさせてもらっていると思うし、そんな思いは口に出さなくても、つぶされるので、より強くなって這い上がってこれると思うのです。最近二つそんな思いをしています。
まずは、何と言っても旬のばらです。
MihaelaやRobertoに言うと、「お前の技術ではない。」というのですが、「じゃあほかのうちのを見ろよ!こんなでけえバラはねえだろう?」と返して、アブラムシに耐え、ありに蝕まれ、よくぞここまでと思うくらい、よく出来ました。これが一つです。
そして二つ目は、食です。
ホウレンソウの時期ですね?少し塩を入れて茹で、色を保つために冷水にしたして、すだれで絞って、二種類の食べ方を試してみました。
かつおぶしは、築地伊勢啓のもの、醤油は、例の空気に触れないもので、
オリーブオイルは、2016年のコンクールで金賞を取ったうちのもの、塩はハバールの岩塩と地中海の海塩。
まあ、ともに、おしたし天才ではないか?と思うほど両方うまかった。
日が前後しますが、一昨日 魚屋に4ユーロ借りていたので返しに行ったら、Orataのおいしそうなものとするめイカがあったので、買ってイカは皮をむいて、細かく切って、思い切り日本料理にしたのです。
で、Orataは、アクアパッザ
小ぶりのOrataですが、頭が旨かった。ふと考えると、日本にいるときは、イタリアンを作って、ここにいるときは、日本食を作っていますね!えーーーアクアパッザは、イタリア料理か?そうです。
本当にここ二日寒いのです。まだ温まらないので、最後にだし、ベーコンの燻製したのを削って、残っていたビーフンを入れて最後にのりをまぶすと、本当に俺、天才じゃあないか?と思わせた味になったのです。
でもこの天才、いつも同じように出来ないのです。
ところが、Vissaniの森シェフや、京都の河上シェフは、いつもうまい。これが差なのでしょう。
最近二度自らを天才と思った瞬間でした。
いっしょに、飲んだワインは、最初が微炭酸のアルコール度数の少ないもの、次はOrvieto ClassicoのSecco(ドライ)でした。
さあ!みなさん!不遜な気持ちになった私をつぶしてください。もっと強くなって戻って来ますから。Orataは辞書ひくとチヌ、クロダイと書かれてあります。