イタリアからのてがみ
ワインの作り方
2016.10.22
Orvieyoに住む長老が、「ワインってどうして出来たか?知っている?」と問われて、時間がなかったので、断ろうとしたら、「まあまあ座れ!」と言われて聞いたのです。「むかしむかし、先人たちがぶどうを食べきらないて、まとめて捨てたんだ!ところが、6か月ほどすると捨てていたところがら、何とも良い香りが伝わって来て言って見ると、液体になっていて、飲んだらおいしかった!というのがワインのスタートなんだ!」と1時間ほどの講義をいただいたのです。
これと同じ方法が今でも使っているワイン造りの方法です。
ぶどうが熟すと、ぶどうの表面に、昆虫の卵のようなものがぶどうにはつきます。実はこれが酵母なのです。そして、戦後よくあった洗濯機の二枚のスポンジが対になっていて、手で絞ったもののような機械でぶどうを絞って今度は、トルキオというもので圧力を加えさらに絞って、一日に3回くらい絞ったものをかき回すのです。白は白く赤はその皮をかき回すので赤くなるのです。そしてただただ大きなダミジアーノという瓶に入れておくとこのようにジブジブと発酵してくるのです。
これは白です。わかりますか?
今度は赤です。
そばにいるとわかるのです。ジブジブと言っています。これが3月くらいになるとワインになるのです。ただデリケートなもので、ここにおいでの人でないと味わえないものなのです。地下室で保っているので、出すと一気に味のかわってしまうものなのです。通常6っか月ほどかけるとおいしいものになります。
今は、今年のNovelloの出荷時期で私も、何とか出荷を終えましたが、これは、フランス人が発明したマセラシオンカルボニコという短期間で発酵させるワインの醸造方法で、二酸化炭素を注入して45日くらいで仕上げるワインで、色鮮やかでぶどうジュースのようなワインです。日本人の食には、非常に合うワインです。
今年のそれ?抜群にうまく出来ました。自信満々で出荷を終えました。