イタリアからのてがみ
イタリア伯爵 糸の町を往く!
2017.7. 2
わが尊敬する、富澤秀機先輩の書いた本のタイトルですが、執筆中から「お前イタリアにいるのだから、1870年代のイタリアのベストセラーだった最初の日本訪問の書かれた本を見つけるように!」というご下命があって、必死で見つけていたのですが、このほど、やっと手に入りました。
私はここに不在になる時があるので、Mihaelaに頼んでいたら、何か膨大な数の切手の貼られた封書がこうして届いたのです。
長い間求めていたものなので、感動して、興奮して、そっと一枚一枚ページをめくって行くと、もしかして、この本誰が読んだのか?ということを考えたり、表紙のシミは、ワイン?など考え、その後は、どうして保存するのかまで考えてしまったのです。子供が気に入った玩具を手に入れたときのように、もう二週間、独り占めして、肌身離さず。いっしょに眠りいっしょに行動しています。
富澤秀機先輩に連絡をすると、「宝なのだから!」と言われ、わかるのですが、イタリアで保存方法を考えるより、日本で考えたほうが良いと判断をし、この宝の本をもって短い帰国を考えています。
でもまだしばらくは、私だけのものです。
幼児は、気に入った玩具を手に入れたときは、異常なほど大切にするものの、新しい玩具が見つかると、今までのお気に入りのそれを残酷にも捨てますが、これは、そういう風にはならないことでしょう。
これは、その富澤秀機さんの書いた本ですが、茜ケ久保 徹郎先輩と宮川秀之先輩に届けるように言われたものです。ここのところ、私は、Orvietoのコルプスドーミニに前橋市のデレゲーションが来たり、社員旅行で二度ハノイに行ってたりで、まだ本人に渡していないものなのです。あっ!そういえば、市長からの二人への親書も渡さねば!
しかし、明治2年の時に、横浜から馬に乗って前橋市に来た初めての外人は、何とイタリア人であったなんてすごいことなのですね!
独占できる短い時を楽しみます。表紙のシミは、きっとワインです。