イタリアからのてがみ

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イタリアにいることを感じるとき

2021.7. 2

食べ物、飲み物、この乾燥と皮膚に痛いほどの日差し、鳥の声、そしておしゃべり。
 私は、どちらかというと、ひとに声かけられやすい方だと思うのですが、先週もRomaのVilla Borgheseを歩いていたら、イタリア人の若者たちが4人で乗る自転車をこいできて、「ねえ、動物園どこ?」って聞くので、「まっすぐ行って坂を下がり切ったら右に曲がると左手だよ」と言った後、ふと、マスクしていたと言っても、私は、どう見ても、日本人に見えると思うのだけど?どうして俺に聞くんだ?と思ったのです。
 今日も、EuroSpinという、スーパーに行ってOrata(黒鯛)買ったら、となりのStincoという豚のすね肉を焼いている子が、「ねえ!聞いていい?」というので、「いいよ。なんだよ?」と言ったら、「外寒いの?」私がもう死語ですが、とっくり(ハイネック)のセーター着ていたからみたい。「朝寒くて今朝気温14度だったよ!」と答えたら、隣の生ハム切っている若い女の子が、「そうだよ!今朝寒かった!」
 日本でもよくスーパーなどに買い物に行っていたけど、日本は、こうはない。必要以上のことってしゃべっちゃいけないのですね!人の話に入ってきてもいけないのです。気軽に声をかけられた時、突然話に入ってこられる時、イタリアを感じます。

 つぎは、Calcio(サッカー)ですね!「今日試合あるよね!」と言うときに「何の?」とはイタリアでは聞けないほどです。Partitaというとサッカーなのです。他のスポーツのときは、何の試合といいますから。今ときあたかもそのサッカーのヨーロッパ選手権でして、今夜は、ミュンヘンでベルギーとの準々決勝の試合。午後9:00から始まると、車は消えます。警察官もいません。あまりにも静かなので、私は、サッカー興味ないので、夜泣き鶯の声を聴きながら、星と蛍を見ています。
 明日Romaに行くのですが、オリンピック会場で、イギリスとウクライナの試合があるので、少し早く行って用事を済まそうと思っています。
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 今朝もBarで左の腕にカタカナでアンドレアというTattoしている男がいたので、Andreaだよね?と聞くと、実は、一緒にサッカーやっていた日本人の友達がいて、彫ったんだよ!とそして、「Buona Giornata!」と言われて別れたのです。何しろイタリア人は、サッカーやっていないといけないのです。Romaのデル・ポポロなど今夜は、大きな画面が設置してあって、どうみてもCovid19関係ないようです。マスクも飛んでどこかに行っちゃっているし。抱き合うし。
 Covid19の患者増えないのかな?若者はみなバカンスに行っているし。サッカーがこれほど最大のニュースになる国  イタリアなのです。

 また、私はよく旅に出るのですが、日本での小さい旅は、何も準備しなくて出かけられます。すべて宿にあるので。ここでは、まず、歯ブラシ歯磨き粉、髭剃り、時には石鹸、寝間着、背中こするやつ、決して安い宿に泊まっているわけではないのですが、宿では、準備してないので、用意しないといけないのです。細かい準備をしているときに、イタリアなんだと感じるのです。
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 そして、何よりも寝る前に、明日は、誰と会うので、こんな服装でこんなタイでとか準備して寝ていた生活を7か月間していたのです。まどろみの中でそれががなくてよくなったことを知ったとき、幸せを感じイタリアなんだ!と感じるのです。でもこれはイタリアでなくてもいいのか?。

 じゃあ、初めて行ったBarやレストランで、「Caffe Macchiado Latte Freddo Al Vetro!」(エスプレッソにシミつけて、でもそのシミは、冷たい牛乳にして人肌の温度じゃあないといけないんだから、で、カップは、透明のじゃないとだめだよ)と言ったり。「Senza carotte!」(サラダに人参いれるな!人参は人の食べるものじゃあない)とか言ったとき、イタリアだな!と感じるのです。(日本ではわがまま言えないもの。)「え?」

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