イタリアからのてがみ
Ferragostoを過ぎると秋です。
2022.8.23
夕方になると去り行く夏を惜しむようにセミが大きな声を出しています。彼らにとっては、生きる生を訴えているのでしょうが。あれだけ乾燥していた大地に緑が戻ってきました。3度ほど降った雨で、草は緑に、花が咲きそれに集まる蝶々や虫、歩くとバッタが飛びます。毎日泳ぎますが、もう夕方は寒いので避けます。
やっぱり空が違うのです。風も雲も違うのです。「旅情」のキャサリンヘップバーンみたいな、これで、私も恋や愛は最後かな?みたいなしょげ方が出来る時期になったのです。たまらなく寂しいというのも良いですね!
朝、5:30くらいにBarに行くのですが、もう真っ暗です。
バカンスもほぼ終わり、今週から動き始めています。もちろん来週からという人たちもいるのですが。
食べ物はおいしくなりますね!秋です。Ferragostoというのは、マリアさまが昇天した日とも言われていますが、マリアさまは、昇天したのですか?よくわからない。でも欧州では、多くの国でこの8月15日の聖母昇天日の祭りをやっています。
秋になって嫌なことは、素手で洗い物が出来なくなるのです。この硬水というものは、Caffeはうまくなるものの、どうも皮膚にきついのです。
すべての植物や昆虫が、降った雨で、命を吹き返しました。草の中を歩くと、こんなに虫がいたのか?と思うほどです。生き延びたバラが花を咲かせます。たくさんの果物が出来ています。秋です。
そんな秋の一日というか一時間くらいですが、ValdichianaというOutlet に小さなオリーブオイル差しを求めに行ったのですが、そのコーナーに面白いものを見つけました。もう50年以上前のお金持ちの家に行くと決まって応接間にウイスキーの入ったガラスでできたウイスキー入れがあったでしょう?もう日本では絶えました。それを見つけたのです。これです!
これでグラスにこの様な何というの?ボトルからウイスキーを注ぎ、「ああ、君は、娘の同級生?まあ、飲みなさい!」などという会話が聞こえてきませんか?
あったでしょう?こういうの?うれしい買い物でした。
秋ですから?思い出にしょげないと。